ネガティブ関連
不評被害
逆SEOとは?風評被害対策における逆SEOのやり方
2023年02月13日
読了時間目安: 7分
「逆SEOって何?」、「風評被害対策に逆SEOが効果あるの?」さらには「逆SEOのやり方が知りたい」という人は多いかもしれません。
昨今、インターネットやSNSの普及により、個人のみならず企業も風評被害対策が求められる時代になりました。
とりわけ、インターネット検索の結果において、ネガティブな情報が優先的に表示されるような事態は多く、こういった風評被害に頭を悩ます人は増えています。
そこで本記事では、風評被害対策のひとつとして知られる「逆SEO」について、意味や傾向、メリットとデメリット、さらにはやり方などについて初心者にもわかりやすく解説します。
昨今、インターネットやSNSの普及により、個人のみならず企業も風評被害対策が求められる時代になりました。
とりわけ、インターネット検索の結果において、ネガティブな情報が優先的に表示されるような事態は多く、こういった風評被害に頭を悩ます人は増えています。
そこで本記事では、風評被害対策のひとつとして知られる「逆SEO」について、意味や傾向、メリットとデメリット、さらにはやり方などについて初心者にもわかりやすく解説します。
逆SEOとは
逆SEOとは、検索エンジンの検索結果において、対象となるサイトの表示順位を相対的に下げることを目的にした一連の行為の総称です。
主に、Googleの検索結果で順位を下げることを対象にしており、検索結果で上位表示を狙うための手法である「SEO対策」とは対照的な位置付けと言えるでしょう。
逆SEOの一連の行為内容としては、新規ウェブサイト制作やコンテンツ制作などがある一方、Googleのガイドライン違反の対象とされているコピーサイト生成や不正リンクといったことも含まれます。
これまで逆SEOは競合サイトを貶めることを目的とした悪意的なものとして使われることが多かったものの、昨今では風評被害対策、個人や企業の信頼またはイメージ改善を目的に使われることが増えてきました。
とりわけ、企業の多くは自社の評判や商品イメージなどに対するネガティブ情報を検索結果上に可能な限り露出させないために逆SEO対策を講じているとされています。
ちなみに、逆SEOは「リバースSEO」や「ネガティブSEO」と表現されることもありますが、いずれも同じ意味を指しています。
逆SEOの目的
逆SEOの主な目的は「風評被害対策」です。検索結果の上位に、個人や企業の信頼を損なう恐れがあるウェブサイトが表示されていたり、誹謗中傷にあたるウェブサイトが表示されていたりする場合に、逆SEO対策することでこれらの状況を改善します。
他にも、ライバルとなる競合サイトの表示順位を下落させる目的で、意図的に逆SEOを実行し、相対的に自社サイトの評価を上昇させる悪意的な逆SEOもあります。
いずれの目的においても「検索結果を変動させる」という点で共通していると言えるでしょう。
これまでの逆SEO対策
逆SEO対策はインターネットの発展に合わせ目的や用途が変わりつつあります。「これまでの逆SEO」は主に以下のような手法が用いられてきました。
・無料ブログ等の生成
・外部リンクの設置
上記についてそれぞれ解説します。
無料ブログ等の生成
これまでの逆SEOでは「無料ブログ等の生成」が一般的でした。対象となる検索ワードに関連するウェブサイト、とくに無料ブログ等を新たに生成することで、これらを検索結果上に表示させる方法です。
この結果、無料ブログ等が検索結果に表示されるようになり、他のウェブサイトの順位を相対的に下落させることが可能でした。
昨今では、無料ブログを生成しても「中身が薄いウェブサイト」として判断されやすくなっており、徒労に終わることがほとんどです。
外部リンクの設置
これまでの逆SEOは「外部リンクの設置」も主流とされてきました。具体的には、対象となるウェブサイトに対し、関連する良質なウェブサイトからのリンクを貼る方法です。
Googleは外部リンクをひとつの評価基準にしていることから、良質な外部リンクを集中させることで、対象のウェブサイトを上位に導く仕組みです。
一方、不自然に外部リンク数が増えた場合のペナルティや、良質な関連サイトか否かの評価基準が不透明なため、現在では敬遠されやすい手法と言えます。
現在の逆SEO対策
逆SEO対策は現在では以下の手法が主流になっています。
・良質なコンテンツ生成
・ウェブサイトを複数運用する
上記について解説します。
良質なコンテンツ生成
現在の逆SEOで最も主流とされているのが「良質なコンテンツ生成」です。Googleは検索ユーザーに対して最適な回答を検索結果に表示することを重視しており、それを実現するために良質なコンテンツ、すなわち良質なウェブサイトを優先します。
つまり、検索ユーザーに対して良質なコンテンツを提供し続けることでウェブサイトの評価があがり、ネガティブ情報を含んだウェブサイトが相対的に順位を落とすという仕組みです。
良質なコンテンツ生成は、逆SEOと言うよりも本来のSEO対策であり、Googleのポリシーに準拠した手法と言えるでしょう。
ウェブサイトを複数運用する
風評被害対策における逆SEOのやり方
逆SEOは風評被害対策にも使われますが、具体的なやり方としては以下のような方法があります。
・既存サイトのSEO対策
・新規ウェブサイト制作
・SNSの運用
・YouTubeの運用
既存サイトのSEO対策
逆SEOのやり方として「既存サイトのSEO対策」が最も基本と言えるでしょう。言い換えれば、検索結果上にあるネガティブ情報を含んだウェブサイトよりも有益な情報を提供できるウェブサイトを運用し続けることとなります。
具体的には、検索ユーザーのニーズに合わせたコンテンツ生成、サイト内の回遊性向上、専門的かつ権威性があるオリジナルコンテンツ生成、簡素かつ論理的で理解しやすいコンテンツ生成などが含まれます。
新規ウェブサイト制作
逆SEOのやり方に「新規ウェブサイト制作」もあります。いわゆる「オウンドメディア」が該当しますが、これらのウェブサイトを検索結果の上位に表示させられれば、他のサイトが順位を下げることになります。
例えば、新規および中途採用に特化したサイト(採用オウンドメディア)や、消費者教育を目的にしたサイト(栄養、レシピ、インテリアなど)、企業紹介サイト(従業員紹介、技術情報紹介、製品紹介など)様々なテーマがあります。
SNSの運用
逆SEOのやり方として「SNS」も忘れてはいけません。とりわけ、Twitterやインスタグラム、ピンタレストなどのように利用者数が多いプラットフォームは欠かせないでしょう。
GoogleはこれらのSNSも検索結果に表示しており、あなたのSNSが上位に表示されるようになれば、必然的にネガティブ情報を含むサイトの順位は下落します。
YouTubeの運用
逆SEOのやり方には「YouTube」も含まれます。昨今、様々な情報を動画を通じて手に入れるユーザーが増えており、Googleも検索結果上にYouTubeを優先的に表示することがあります。
YouTubeで評価が得られれば、Googleの検索結果にも反映されやすくなるため、他のサイトは順位を下げることになるでしょう。
逆SEO対策のメリット
逆SEO対策のメリットには以下のようなことがあります。
・風評被害を回避できる
・幅広いネガティブ情報に対応できる
・評価されるべきサイトが上位表示されやすくなる
風評被害を回避できる
逆SEO対策を講じることで、ネガティブ情報を含むサイトの順位を下位にし、結果的に風評被害が起きる可能性を減らせるようになるメリットが得られます。
逆SEOによって検索ユーザーが検索結果上にあるネガティブな情報にアクセスしにくくなれば、風評被害も回避できるようになるでしょう。
幅広いネガティブ情報に対応できる
逆SEO対策は違法性や規約違反のウェブサイトに限らず、検索ユーザーが様々なネガティブ情報を含むサイトにアクセスしにくくなることがメリットです。
Googleに対し、有効性に乏しい削除要請することよりも、迅速かつ効率的に対策可能です。
評価されるべきサイトが上位表示されやすくなる
逆SEO対策のメリットとして、評価されるべきサイトが上位表示されやすくなることも挙げられます。
逆SEOにより、本来評価されるべきサイトが上位表示されることで、風評被害を回避できるだけでなく、売上拡大や新規顧客獲得なども見込めます。
逆SEO対策のデメリット
逆SEO対策のデメリットには以下のようなことがあります。
・結果が出るまでに時間がかかる
・手間やコストが発生する
・成果が出ない可能性がある
結果が出るまでに時間がかかる
逆SEO対策は、結果が出るまでに時間がかかることがデメリットです。検索結果の変動は不定期で、一般的には6ヶ月から1年程度の時間がかかるとされています。
つまり、逆SEO対策を講じても「全然効果がない」や「いつまでかかるの?」といった不安や心配を抱くことになるかもしれません。
手間やコストが発生する
逆SEO対策は手間やコストがかかる点もデメリットと言えます。先述したように、昨今主流とされる良質なコンテンツ生成には、企画立案やSEOライターの雇用といった手間とコストが不可欠です。
逆SEO対策を自分でやるという考えもありますが、日々の業務に追われている人や、人的リソースに乏しい場合は困難になるでしょう。
成果が出ない可能性がある
逆SEO対策は成果が出ない可能性があることもデメリットです。どれだけ良質なコンテンツを生成しても、Googleが競合サイトの規模や権威性などを高く評価し続けると、順位変動は起きません。
検索結果順位を決める基準(アルゴリズム)は「ブラックボックス」とされており、手間やコストをかけても成果なく終わることもあり得ます。