炎上騒動・ステマ関連

CMでムダな炎上を防ぐためにできること4選

2023年04月20日

読了時間目安: 4分


この記事では、炎上しないために重要なポイントを事例を踏まえて紹介します。
企業はこれらに適切に対応することで、炎上するリスクを最小限に抑えることができます。

CMで炎上しないために

CMが炎上する原因は、投稿された内容に問題があること、または、投稿された内容に対する意見が分かれたことなどが考えられます。

CMが炎上する原因は、さまざまな要因が関与しているため、発生した問題に対する正確な原因を特定することが大切です。

コマーシャルメッセージ(CM)を作成する上で、炎上しないためには、様々な要素を考慮する必要があります。

例えば、ターゲット層、メッセージ内容、演出方法などが考慮すべきポイントです。

これらをうまく選ぶことで、コミュニケーションのミスを防ぐことができます。

CMが炎上する原因は多層的です。

例えば、メッセージ内容が不適切だと感じた場合、演出方法が攻撃的だと感じられた場合、ターゲット層を間違って選択した場合などが考えられます。

また、社会的なトレンドや政治的な状況なども炎上の原因となることがあります。

本当に炎上しているのか

炎上していると言われているものが実際には炎上していない場合もありますので、内容を確認し、事実に基づいた判断を行うことが大切です。

炎上しているか否かを判断するには、外部から情報収集することが重要です。

例えば、SNS上でのコメントや評判などを調べることで、炎上しているかどうかを判断することができます。

また、メディアに報道されたことなども確認することが重要です。

CMの炎上例

少し古い事例ですが、2012年に調味料メーカーが制作したCMが話題になりました。

CMは、母親が子どもたちの朝食とお弁当をつくる場面から始まり、保育所に子どもたちを送り、通勤。

仕事を終えたあとに子どもたちのお迎えを行い夕食を作る場面で映像は終わり、ご飯を作る母親に対してエールが送られてCMが終了します。

一見するととある家庭のいち場面のようですが、ここでは母親のワンオペが問題になりました。

家事育児に男性がいない点が争点にあがり、性別で役割分担をしているように捉えられ批判の対象となりました。

しかし、肯定的な意見も多く、調味料メーカーとしても家事育児に追われている女性をターゲットに応援しただけに過ぎません。

事実としてターゲット層の女性もいますが、家事のワンオペ問題ももちろんあります。

お互いの主張はどちらもまっとうなもので、一方の主張だけが正しいとはいえません。

CM制作をする為には、関係性のある問題や顕在化していない悪習慣などを調査して、できるだけ溝を作らないように注意する必要があります。



CMの炎上対策方法

炎上している場合には、早期に対応することが重要です。

まずは、炎上の原因を明確にすることが大切です。

次に、炎上した理由に応じて、適切な対応を行うことが必要です。

例えば、誤りを認めて謝罪すること、内容を修正することなどが考えられます。

しかし、昨今では一次情報をしっかりと確認せずに、批判自体が的外れなものや勘違いした指摘などもあるので、批判は丁寧に精査して何が問題だったのか、を確認する必要があります。

さらに謝罪内容も状況に応じて変化させる必要があります。

企業や有名人の炎上騒動や問題行動は毎日あると言っても過言ではありません。

そのため消費者や世間は「謝罪慣れ」しており、言葉だけの謝罪では受け入れられない可能性があるどころか、むしろ対応をおざなりにしていると悪影響を与えることもあります。

具体的な炎上対策

【ターゲット層に合った内容を制作する】

CMは、ターゲット層に合った内容を作成することが大切です。

消費者の意見や需要を把握し、商品の特徴やメリットを効果的にアピールすることが重要です。

また、ターゲット層以外が見た場合に起こりうる批判などを想定しておくことで炎上する可能性を減らすことができます。

 

【社会的なトピックに敏感な内容は避ける】

社会的なトピックや政治的な内容は、意見の違いや分かれ目があり、炎上の原因となる可能性が高いです。 

CMに使用される言葉やイメージを確認し、問題がある場合は修正することが大切です。

特に、ジェンダー、人種、障害、宗教など、特定のグループに対する差別的な表現は避けるべきです。

制作段階で、差別的な表現になっていないかを精査する必要があります。

排除できるのであれば、政治的要素や社会的トピックを関連付けるのは控えましょう。

【商品の使用方法や効果を正確に伝える】

商品の使用方法や効果を正確に伝えることが大切です。

誤った情報や不適切な内容が拡散すると、消費者からの不満が高まり、炎上の原因となります。

消費者の興味を引くために大げさな表現を使用すると、一時的な認知度は高まるかもしれませんが、製品の良さが正確に伝わらずブランドイメージを損なったり競合他社に流れてしまいます。

【SNSを利用して情報を発信する】

SNSを利用することで、情報を発信することができます。

日常的に消費者とコミュニケーションを取ることで、新たなニーズの発掘や商品の改善点などを見つけられることもあります。

SNSを利用していると、誤った情報や不適切な内容が発信された場合、迅速な対応を取ることができます。

また、SNSのモニタリングツールを合わせて使用することで、炎上状況・消費者の認識を把握し、次に取るべきふさわしい行動を選択することも可能です。

まとめ

炎上しないためには、事前に炎上対策を講じておくことが重要です。

まずは、投稿前に注意深いリサーチやスタッフ間の評価・検討を行い、問題がないか確認することが大切です。

また、投稿されるCMには、政治的、宗教的、社会的な問題に関連するもの、不快感を引き起こす内容、差別的な内容などが含まれていないかを確認することも大切です。

また、CMを発表するタイミングにも注意しましょう。

CMを発表するタイミングが社会情勢などにふさわしくない場合、CM放送を見送る決断もときには必要です。

特に、社会的な問題が高まっているときや、関連するイベントが近いときは避けるべきです。

事前に対策を講じておき、防げる炎上は防いでいきましょう。